みどりの石拾いブログ

Yahoo!ブログ終了のため、引っ越してきました。東京に住むサラリーウーマンが、試行錯誤で糸魚川周辺(新潟県・富山県)のヒスイを探した成果についてや、その他の趣味など、備忘録がてら語るブログです。

ネフライト・蛇紋岩の研磨の危険性について

こんばんは。

糸魚川には、ヒスイをはじめ、魅力的な石がたくさんあります。

私も、はじめの頃はヒスイはほとんど見つけられず、はじめて行ったときにはビギナーズラックでなのか1つ見つけたけれど、2回目に訪れたときは、まったく見つけられずボウズでした


そのかわり、たくさん見つけた軟玉(ネフライト)を加工して、いずれヒスイをたくさん見つけられた時の練習にしよう、と考えたりして、ちょっと道具を買ったりしながら、挑戦してみました。

これは、宮崎で見つけたネフライトです。
私は形を加工する技術がないので、見つけた時からこの形で、研磨(耐水サンドペーパー#180~#2000)と穴開けのみで、この感じに仕上がりました。



透過もキレイで、かなりお気に入りになり、今も身につけています。



私のように、気に入った石を見つけたら、自分で加工してみようとする人は、たぶんまぁまぁな割合でいるのではないかと思います。

しかし…!

ヒスイやメノウでなら、問題ないのですが、ご存知の方もいらっしゃるかと思いますけど、ネフライト(角閃石系)や蛇紋岩の場合は、注意が必要です。


上は、濡れているところ。右4つが蛇紋岩です。
その隣がネフライト

乾くとこんな感じ…(-_-)



これ、磨いたら、濡れてるのと同じ状態になるだろーなー、と楽しみにして拾ったものです。

だけど…

私は知らずにやっていたのですが、この間フォッサマグナに行ったとき、「この蛇紋岩、磨いたらキレイになりますか?」と聞いたとき、「やめたほうが良いと思いますよ」と言われました。
なぜなら、これらの鉱物には、「アスベスト」が含まれているのです。

アスベスト」とは、近年かなり問題となっている鉱物で、その便利さから、人々の生活に多く使用されていたけれど、体内にたくさん入る(吸い込む)と、肺癌や中皮腫という呼吸器疾患にかかる恐れのある物質です。

でも、誤解しないで欲しいのは、海で拾ったこのままの状態で持っているぶんには、何の問題もないということです。
割ったり、削ったり、磨いたりしたときに出る粉末を吸い込んだとき、そのリスクが生じます。

また、イヤな話ですが、誰か(業者など)が加工したものを持っていても、何ら危険はありません。

これまで知らずに加工していた方、これから挑戦しようとしていた方は、気をつけてくださいね。

ちなみに、水で濡らして加工すれば大丈夫と言う人もいますが、粉塵が乾いたとたんに空中に飛散しますので、ご注意ください。

濡らすと(磨くと)こんなにキレイなんですけどね…


乾くとほとんどキレイさがなくなっちゃうし…