みどりの石拾いブログ

Yahoo!ブログ終了のため、引っ越してきました。東京に住むサラリーウーマンが、試行錯誤で糸魚川周辺(新潟県・富山県)のヒスイを探した成果についてや、その他の趣味など、備忘録がてら語るブログです。

劇団四季の最新ミュージカル「ノートルダムの鐘」

昨日は、劇団四季ノートルダムの鐘」を観てきました。



初日からわずか1週間しか経っていない昨日でしたが、サイドではあったものの前から2列目という素晴らしい席で観ることができて、俳優たちの細かな表情がよく見えました


とにかく!!
とにかく良かった


正直、ディズニー映画のノートルダムは、曲こそ素晴らしいものの、ストーリーは不完全燃焼であまり期待はしていませんでした。

しかし、今回のノートルダムの鐘・舞台版は、かなりストーリーも変えてきていて、しかも舞台装置や演出には、これまでのディズニー作品で話題になっていたような美女と野獣の変身シーンやライオンキングのパペット、アラジンのフライングのような、あっと言わせる大がかりなものは特になく、もちろん素晴らしい音楽と素晴らしい歌唱力はあったのですが、ミュージカルを観たというより、ストレートプレイを観てきたような感慨でした。

というのも、主役のカジモドを演じた海宝直人くんの演技に、はじめのシーンから引き込まれて、目が離せなかった。



彼は、子役でライオンキングのヤングシンバをやった頃に観たことがあり、懐かしさもあったのですが、そんな縁など関係なく、素晴らしい役者になっていました。

劇団四季の大型ミュージカルは、曲や動きが細かく決まっていて、役者の技能として求められるのは、歌唱力やダンスに重点がおかれがちです。
つまり、言い方悪いけど、歌が上手ければ誰がやってもそんなに大きな差ができにくいわけです。

しかし、海宝くんのカジモドは違いました。
まず、「怪物」と言われる容姿に生まれついたカジモドは、始終口元が変な風に歪んでいるんです。
それでも、初めて触れる外の世界の感動や、恋にドキドキする表情、怒り、怯え、そして生来持っているカジモドの素直な性格、観客を惹き付ける魅力あふれる演技には、脱帽しました。

歌唱力についても、少しクラシックをかじった私は非常に辛口なんですが、伸びのある見事な歌声で、歌詞にあわせたカジモドの感情がビンビンに伝わってきて、感動しました。

これはぜひ、もう一度観たいと思います。