一昨日、浜松町の劇団四季専用劇場「自由劇場」に、ミュージカル「エビータ」を観に行って来ました😆✌️
先月観た劇団四季創立者・浅利慶太さんの追悼公演第一弾「ジーザス・クライスト=スーパースター」の第二弾めです。
こちらも、かの有名な「オペラ座の怪人」「キャッツ」と同じ作曲者「アンドリュー・ロイド・ウェバー」さんの作曲です。
タイトルロールの「エビータ」とは?
約1世紀前にアルゼンチンの片田舎に生まれ、女優から大統領婦人にまでのぼりつめ、今なおアルゼンチンの人々に絶大な人気を誇る、「エバ・ペロン」という女性の、親しみと尊敬を込めた呼び名・愛称だそうです。
この同じ曲を使って、マドンナが主演で映画化もされているそう。
わずか33年で一生を閉じたこの女性の、生き急いだ生涯を描いたミュージカル。
アルゼンチンの片田舎で私生児として生まれ、10代なかばで単身で首都ブエノスアイレスに移り、その美貌で数多の男性とお付き合いをし、ラジオ女優となる。
そしてのちの大統領となるペロンと知り合い、愛人となり、ペロンを奮い立たせて大統領にのぼりつめさせ、自らはその妻となり、副大統領を夢見る。
しかし、男性遍歴のツケか、子宮頚癌(ほとんどの場合、性感染症から発症する)に侵され、夢なかばで病に倒れる。
アルゼンチンでなぜこのエビータが今なお人気があるのか。
日本がまだ大正はじめのころにエビータは生をうけ、エビータが成人したころ、つまり昭和初期の頃のアルゼンチンは、ごく一部の富裕層のみ潤っていて、ほとんどの労働者階級は貧乏を極めていた。
エビータは、富裕層からお金を奪い、貧しい人々に配り歩いた。
また、女性の地位は低く、日本でも、女性は「幼にしては父兄に従い,嫁しては夫に従い,夫死しては (老いては) 子に従う」と言われていたけれど、アルゼンチンはもっとひどく、女性は「娘」「妻」「娼婦」のどれか、とされていたという。
そんな女性にも参政権を与えたエビータ。
そんなことから、人民の強力な支持を得て、聖女とまで言われるようになる。
しかし、高等教育も受けてなかった彼女には、きちんと通る理屈はなく、善行の裏では贅沢をしたり、私腹を肥やしていたりもしたらしい。
やり方は無茶だったけれど、結果的にアルゼンチンを急激に変えたエバ。
それは逆に、下手な教育による知識がなかったこと、田舎の貧困層出身であったことが良かったのかもしれない。
そんな、エビータの生きざまを描いたミュージカル。
日本では劇団四季が公演していますが、今回はじめて観賞しました。
「泣かないでアルゼンティーナ」という、とても有名なナンバーはじめ、さすが巨匠のロイド・ウェバーという感じです。
しかし、前回の「ジーザス」でも思いましたが、実在した偉大な人物を演じるには、やはりカリスマ性など、表現できる役者は少ないのでしょうね。
今回のキャスト
でも、最近になって歴史が面白く、いろいろ本を読んだりしているので、そういう意味では興味深く、楽しい舞台でした😄